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大学を退学(中退)するための手続き方法と注意点【現役大学職員が解説】

他にやりたいことが見つかったから退学したい。退学ってどうやったらできるの?

この記事では、大学を退学するための手続き方法を解説します。

(大学によって取り扱いが異なる部分がありますので、詳細は大学の事務に確認してください。)

この記事を書いている人物

大学職員として学生の除籍、退学、休学に関する業務を担当

100人以上の除籍者、退学者の相談にのりました。

大学を退学するために必要な手続き方法

大学を退学するためには、以下の流れで手続きを行います。

  • 大学の事務に退学したいと伝える(退学届を受け取る)
  • 指導教員に退学したいと伝える
  • 退学届を記入する
  • 退学届を事務に提出する(退学許可書を受け取る)

それぞれの流れと注意点を解説します。

大学の事務に退学したいと伝える(退学届を受け取る)

大学を退学するためには、事務にそのことを伝える必要があります。

各大学には学生異動を担当する課があり、そこで退学届を受け取ることができます。

(「学生課」「学務課」「教務課」と大学によって担当する課の呼び名が違います)

直接受け取りに行けない場合は、郵送をしてくれますので、電話またはメールで問い合わせをしましょう。

注意点

必ず、退学届の提出期限を確認してください。

 

手続きが間に合わなかった場合、退学が認められず、次年度の学費を請求される場合があります。

指導教員に退学したいと伝える

事務から退学届を受け取ったら、次は指導教員(または学科長など)に退学したいことを伝えましょう。

注意点

退学届には指導教員に印鑑を押してもらう箇所があります。

 

指導教員との関係がうまくいっていない場合は、事務に相談すると他の先生を紹介してもらえることがあります。

退学届を記入する

退学届には

  • 退学理由記入欄
  • 保護者の承認欄
  • 指導教員の承認欄

があります。

【退学理由記入欄】

退学したい理由を記入します。

注意点

退学の理由については、できるだけ詳しく書きましょう。

 

退学は会議で審議したうえで承認されるものなので、理由欄を「一身上の都合」などにしていると再提出を求められる場合があります。

 

具体的に「進路変更のため」「経済的な理由のため」などとし、詳細を書きましょう。

【保護者の承認欄】

退学届には保護者の承認欄があります。

大学入学時は未成年であり、保護者が保証人になっている場合がほとんどですので、保証人の同意を確認する必要があります。

【指導教員の承認欄】

「退学理由記入欄」と「保護者の承認欄」の対応が終わったら、指導教員に内容を確認してもらい、承認してもらいます。

退学届を事務に提出する(退学許可書を受け取る)

退学届の記入がおわったら、事務に提出します。

提出された退学届をもとに、会議で審議・承認がされ、退学許可書が発行されますので、郵送または窓口で退学許可書を受け取ります。

注意点

「奨学金の手続き」「編入学で他大学に進学」するときに退学許可書が必要になることがあります。

 

退学許可書の発行を急ぐ場合は、あらかじめ事務に相談をしておきましょう。

補足(退学以外の学籍異動について)

学生の学籍異動には「退学」のほかに「休学」と「除籍」というものがあります。

休学とは

休学とは、一定期間を休むことを言います。

休学をすることのメリットとしては

  • 休学期間中の授業料の支払いが免除(半額など)になる
  • 在学期間に算入されない(大学によって在学できる期間が定められている)

があります。

退学するかどうか迷っている場合は、いったん休学してみるのもいいかもしれません。

なお、休学の手続きは退学とほぼ同様で、会議での審議が必要になります。

除籍とは

除籍とは、退学と同じく大学をやめる方法の一つです。

除籍される条件は「授業料の未納(滞納)」の場合です。

そのため、授業料を支払わずに大学をやめられるというメリットがあります。

しかし、退学が「自分の意思でやめた」のに対し、除籍は「大学側からやめさせられた」というネガティブなイメージがあります。

また、「修得した単位が無効になる」「証明書が発行できなくなる」などのペナルティがあります。

これらは大学により対応が違いますので、気になる方は事務に確認をしてみてください。

まとめ

繰り返しとなりますが、退学をするためには、以下の手続きが必要です。

  • 大学の事務に退学したいと伝える
  • 指導教員に退学したいと伝える
  • 退学届を記入する
  • 退学届を事務に提出する

これらの手続きを行うためには、「保護者」「事務」「先生」の協力が必要となります。

くれぐれも「明日、退学したいです」と急に言わないように、時間に余裕をもって行動し、悩みがあったら、まずは事務に相談してみてください。

きっと相談にのってくれるはずです。

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